
2002年に結成して以来、ヴァイナルにこだわりが強く7インチと12インチとシングルのみを立て続けにリリースしてきたファックト・アップ。今作は、2006年にインディーズJade Treeからリリースしたアルバム“Hidden World”に続くMatador移籍第一弾の待望のセカンド・アルバム。アルバムのコンセプトである、誕生、死、命の始まり(と生き返ること)の神秘について広大な叙事詩を展開している。豊富なゲスト・ミュージシャンのなかには、ブルックリンのヴィヴィアン・ガールズやトロントのケイティー・ステルマニスといった美しい女性ボーカルもフィーチャリング。フルート、オルガン、ブラス隊の透き通った音色を活かしたり、クラウトロックやテクノの影響も垣間見れるプログレ・パンクなど、ファックト・アップは奥底ではパンクでありながら(たとえ突拍子も無く多種多様であったとしても)、素晴らしく、風変わりで、重く、頭と心について離れない濃厚な一枚を作り上げてしまったようだ。

