
エレクトロ・デュオがオール・エレクトロ・アルバムを作った?
やっぱりマトモじゃないの!?
あのマトモスの待望のニュー・アルバム
Matmosの新作は、今までのようなコンセプチュアルな作品や変わったサンプリングを取り入れたものではなく、完全にシンセサイザーで作られた陽気な“コスモ・ポップ”!マトモスといえば、楽しむことが前提にありながらもその創作メソッドについて自分たちに常に厳しいルールを課していました。そして今回の『Supreme Balloon』では、シンセサイザーのみ、そしてマイクを決して使用しない、という創作の制限を自ら設けたのです。
家庭用品をパーカッションとして使用したり、カタツムリや血やアンプを使った精液のサンプル、アコースティックの楽器、有名人の5秒間の声、そしてボコーダーなどを使用することは一切なく、様々な形と大きさ、時代、製造国のシンセサイザーの音が、サンプルとコンピューターという武器を使用することによって切られ、折られ、そして混ぜられ、カラフルな“音の折り紙”が完成したのです!
まず、アルバムの始まりでは4種類のリズムがぶつかり合い、ペリー&キングスレーや8ビット・テレビゲームの音楽、そして俗受けを狙ったラテン・ムーグスプロイテーションを思い出させます。それからアルバムは、クラシック・ヨーロピアン的な雰囲気へと変わり、まるでバロック。そして、予期しない方向へとアルバムは方向を変えていき、最終的にはとんでもなく大胆なクライマックスを迎えるのです。
なんといっても目玉と呼べるタイトルトラックは、24分にも渡るスケールの大きなシンセ・ジャムソング。ローランドSH-101で始まり、サブウーファーが響く中でLP時代のクラスター、マザー・マラーズ、そしてヴァンゲリスのような急上昇するアルペジオが、まるで天国へと昇るようなサイケデリックで大規模なサウンドへとトラックを変えていくのです。インドのドラムマシーン“Taal Mala”が奏でるタブラのドラムパターンはその存在を主張し、その上には温かく溢れでるアナログシンセが重なり合い、MAXのおしゃべりと鳥のさえずりがEFXのペダルと仲良く音を奏で、聴いている者を不思議な旅へと誘う。そしてアンビエントな終わり・・・。
はたしてマトモスはこのアルバムでどこに到達するのでしょうか?!
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